福田豊BLOG『今日も明日もロックンロール!』

福田 豊

ライター

1959年東京生まれ。ライター、編集者。もともとは建築家であったが、ひょんなことから、出版界に移籍。『エスクァイア日本版』広告営業、編集部の後、現職。『LEON』『OCEANS』『ENGINE』『MADURO』などの雑誌を中心に、時計、クルマ、ファッション、旅などなど、男性のライフスタイル全般について執筆。

第10回:The Doobie Brothers 『The Captain And Me』 (1973年)

2017年6月10日
ザ・ドゥービー・ブラザーズが21年ぶりに武道館でライヴを開催。’70年代を代表する豪快な西海岸ロックがオヤジの心に染みました。

4月26日に、ザ・ドゥービー・ブラザーズの武道館ライヴに行ってきました。

再結成のいわゆる「懐かしのバンド」ゆえに、きっと会場は、オジさん、オバさん、ばかりで、曲も懐メロ大会であること必至。なので「どうしようかなぁ」と悩んでいたのですが。でも、やはり再結成のイーグルスの2011年来日公演がよかったことを思い出し、チケットを購入。だいたい自分もオヤジなわけだし。懐メロ大会だってホンモノなら大歓迎だし。それになんてったって、武道館! となれば、オヤジの世代には特別ですからね。

さて。当日は予想のとおりに、オジさん、オバさん、ばかり。それと、ツアーTシャツのLとXLサイズが早々に売り切れていたのが、印象的でしたね。というのも、若いファンが中心のライヴでは、スリムなMやSが先に売り切れるもの。ファットなLやXLはたいてい売れ残ります。しかもドゥービーズのTシャツは、日本サイズよりひとまわり大きなUSサイズ。要するに、観客の年齢層が高いだけでなく、ビール腹のオヤジの比率も相当に高い。なんだか「あーあ」な感じでした。

ちなみに、イーグルスのときは、2部構成のあいだの休憩時間に、会場のあちらこちらで薬を飲む、オジさん、オバさん、が多数。きっと薬の時間だったのでしょうが、やっぱり「あーあ」な感じでした。

さてさて。ライヴはどうだったかというと、こちらは最高。

現在のドゥービーズはオリジナルメンバーのトム・ジョンストンとパトリック・シモンズに、ジョン・マクフィーという布陣。ドゥービーズはメンバーチェンジが激しく時代によってサウンドが変わるのが特徴。ことにトム・ジョンストン主導の初期の豪快な西海岸ロックと、マイケル・マクドナルド主導の後期のお洒落なAORとでは、まったく違うバンドのよう。ファンもまったく違ったりします。

で、今回の選曲は、もちろん、トム・ジョンストン期の初期作が中心。オープニングの「Jesus Is Just Alright」から「Rockin' Down The Highway」へと続き、最後は「Long Train Runnin’」「China Grove」のメドレー。アンコールの締めくくりは「Listen To The Music」という、ゴールデンベスト的な流れでワクワクしどおし。

ふくだはマイケル・マクドナルド期の世界的大ヒットアルバム『Minute By Minute』(1978年)なんかも好きですが、やはりトム・ジョンストン期の『The Doobie Brothers』(1971年)から『Stampede』(1975年)の最初の5枚は青春の思い出がいっぱい詰まっている特別なもの。特に『The Captain And Me』(1973年)はクルマでドライブをするときのお気に入りのBGMだったアルバムで、「Long Train Runnin’」や「China Grove」を聴いていると、まるでカリフォルニアの海岸を走っているような爽快な気分になれた。いまでもドライブ中に、よく聴いています。

と、まぁ、そういうことで大満足だったのですが、約1時間半という短さは、ちと残念。もっと酔いしれたかったなぁ。

ところで。このドゥビーズの前日の25日はポール・マッカートニー、翌日の27日はサンタナと、武道館は3日連続でロックンロール大会。毎日、かよったビール腹のオヤジさんも多かったでしょう。

でも、ふくだは別のライヴへ。という話も、いずれできれば、と思っています。

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プロフィール

1959年東京生まれ。ライター、編集者。もともとは建築家であったが、ひょんなことから、出版界に移籍。『エスクァイア日本版』広告営業、編集部の後、現職。『LEON』『OCEANS』『ENGINE』『MADURO』などの雑誌を中心に、時計、クルマ、ファッション、旅などなど、男性のライフスタイル全般について執筆。

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