福田豊BLOG『今日も明日もロックンロール!』

福田 豊

ライター

1959年東京生まれ。ライター、編集者。もともとは建築家であったが、ひょんなことから、出版界に移籍。『エスクァイア日本版』広告営業、編集部の後、現職。『LEON』『OCEANS』『ENGINE』『MADURO』などの雑誌を中心に、時計、クルマ、ファッション、旅などなど、男性のライフスタイル全般について執筆。

第12回:King Crimson 『Heroes』 (2017年)

7月29日
今回ご紹介するのはキング・クリムゾンの新作『Heroes』。2016年に死去したデビッド・ボウイをトリビュートし、同年のツアーで演奏した「Heroes」を収録したミニアルバムです。

ブログの長所は、書いてすぐに公開できること。そこが印刷や製本などに時間のかかる紙媒体と大きく違うところなのですが。ですが雑誌出身のためか、そういうスピード感がなかなか身につかないというか、調子がつかめないというか。つい原稿の間隔が空いてしまい、そのため話題が2~3ヶ月前の事になってしまう。これじゃあ月刊誌と変わらないし、書きたいこともどんどんたまってしまう。早くなんとかしたいと思っています。

ということで、今回、ご紹介するのも2ヶ月前のもの。5月末に発売されたキング・クリムゾンのミニアルバム『Heroes』です。

キング・クリムゾンでHeroesといえば、音楽好きならば、もうお気付きでしょう。そうです、これはロバート・フリップ率いるキング・クリムゾンによる、デヴィッド・ボウイの「Heroes」のカバー。「Heroes」は1977年のアルバム『Heroes』に収録されたタイトルチューン。ちなみに、ボウイのオリジナルでは、アルバム名も曲名も“Heroes”と「“”」付きで記されるのが正式です。

『Heroes』は、いわゆる「ベルリン3部作」の第2作となる、ボウイを代表する名盤。また、鋤田正義の撮影したジャケット写真は、ボウイのアルバム史上もっとも有名なひとつ。2013年に10年ぶりのカムバックを果たし世界を驚かせたアルバム『The Next Day』で、そのアートワークをそのまま使用されたのも話題になりました。

なお、『The Next Day』はボーナスCDやDVD、冊子などの付いたスペシャルBOX仕様もあり、ふくだは、もちろん、これも購入。こういうことをしているから、家や事務所がどんどん狭くなるのですね。

さて。話を戻すと、ボウイは全キャリアでさまざまな名ギタリストを起用したのは、ファンであればよく知ること。ざっと挙げるだけでも、ミック・ロンソン、エイドリアン・ブリュー、スティーヴィー・レイ・ヴォーン、ピーター・フランプトンと、まさに錚々たる顔ぶれで、そして『Heroes』ではロバート・フリップが参加。各所で凄まじいプレイをしているのですが、わけても「Heroes」でのロングトーンを駆使したギターサウンドは、一聴してロバート・フリップとわかるもの。「Heroes」はボウイの代表曲であるとともに、ロバート・フリップの代表曲ともいえるのです。

で、そんなことから2000年のキング・クリムゾンのツアーで「Heroes」がセットリストに登場。そしてボウイが他界した2016年のツアーでは、ボウイへの追悼の意味を込めて、「Heroes」がアンコールで度々演奏されるようになった。その様子は2016年のツアー楽曲を紹介する『The Elements 2016 Tour Box』でも聴くことができました。

そしてこの『Heroes』も2016年のツアーでの演奏を収録したもの。しかも1977年のオリジナルと同じ、ベルリンでのライヴの録音というのが大きなポイントです。

日本版の帯には「トリビュート・トゥ・デヴィッド・ボウイ」と表記。ライナーノーツにはロバート・フリップによる「祝福とデヴィッド・ボウイとの想い出、彼に対する敬意を込め演奏した。そして、40周年となる今年、発売の運びとなったのである」という言葉が添えられている。

これは「カバー」ではなく「再演」といいたい。もちろん、ヴォーカルはボウイではありませんが、ボウイのファンであれば、ぜひ。聴いてほしい名作です。

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プロフィール

1959年東京生まれ。ライター、編集者。もともとは建築家であったが、ひょんなことから、出版界に移籍。『エスクァイア日本版』広告営業、編集部の後、現職。『LEON』『OCEANS』『ENGINE』『MADURO』などの雑誌を中心に、時計、クルマ、ファッション、旅などなど、男性のライフスタイル全般について執筆。

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