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高クロック+ホログラフィックの高級仕様GeForce RTX 3070で最新ゲームを攻める! – AKIBA PC Hotline!

浮かび上がるような独特のLEDの輝きは見事!

 RTX 3070 AMP Holo最大の魅力はホログラフィック仕上げのカバーの美しさだろう。見る角度によって微妙に色味が変わる(玉虫色とまではいかないが)カバーと、その下に隠されたRGB LEDの輝きは最高に“映える”。もちろんこのLEDの発光パターンはOFFも含め自在に設定可能だ。

FireStormのLED設定画面。発光する部位はカバー上部&ZOTACロゴ、そして背面。それぞれに好きな発光色やパターンを設定することが可能だ

LEDの光りかたは最近の流行のやや控えめな光量。だがホログラフィック仕上げのカバーの美しさをより引き立ててくれる

基板裏面の発光はカバーのLEDよりも自己主張が強い印象。セオリー通りにPCに組み込むとこちらの面はよく目立つ

定番ツール&最新ゲームで実力をチェック!

 今回RTX 3070 AMP Holoの性能をチェックするために以下の環境を用意した。比較対象としてRTX 3070のFounders Edition、さらに旧世代の同格GPUと比較するために、RTX 2070 SUPERおよびGTX 1070(ともにFounders Edition)を用意した。ドライバーは2021年1月中旬時点での最新版(GeForce 461.09)を使用している。

【検証環境】
CPU AMD Ryzen 9 5950X(16コア32スレッド)
マザーボード GIGA-BYTE X570 AORUS MASTER(rev. 1.0)
(AMD X570)
メモリ G.Skill F4-3200C16D-32GTZRX
(PC4-25600 DDR4 SDRAM 8GB×2)×2
SSD GIGA-BYTE GP-ASM2NE6200TTTD
[M.2(PCI Express 4.0 x4)、2TB]+
Western Digital WD Black NVMe WDS100T2X0C
[M.2(PCI Express 3.0 x4)、1TB]
CPUクーラー Corsair iCUE H115i RGB PRO XT
(簡易水冷、28cmクラス)
電源ユニット Super Flower Leadex Platinum 2000W
(2,000W、80PLUS Platinum)
OS Windows 10 Pro 64bit版

 まずは「3DMark」のスコアで比較してみよう。テストはFire Stike、Fire Strike Ultra、Time Spy、Time Spy Extreme、Port Royalの5テストを実施した。

3DMarkの計測結果

 RTX 3070 AMP HoloのスコアはRTX 2070 SUPER FEに対してはおよそ25〜37%上に位置し、GTX 1070 FEだと85〜130%上となる。Turing世代の70番台相手では速さは感じられるものの世代差が小さいためあまり実感は沸かないが、Pascal世代の70番台だとCUDAコアまわりの設計が激変しているため、とくに負荷の高いテストでの差が広がる傾向にある。直近の描画負荷の高いゲームにPascalではもうかなりつらいと感じてきたなら、RTX 3070 AMP Holoはよい乗り換え先と言えるだろう。

 ただ今回の検証では、リファレンス仕様のRTX 3070 FEよりも動作クロックが高く設定されているはずのRTX 3070 AMP Holoのメリットはあまり感じられない結果となった。

 ではここから実ゲームベースのベンチマークに入ろう。まずはDXR(DirectX Raytracing)を使わないゲーム代表として「レインボーシックス シージ」を利用する。APIはフレームレートの出やすいVulkanとし、画質は“最高”をベースにレンダースケール100%を追加した。ゲーム内ベンチマーク機能を利用してフレームレートを計測している。

レインボーシックス シージの計測結果

 GTX 1070でも十分戦える程度の負荷のゲームではあるが、高フレームレートを安定して出すという点ではRTX 3070にはかなわない。GTX 1070 FEならフルHDで平均180fps出ているので十分と考えるところだが、パワー控えめなGPU環境ではインプットラグ(マウス入力〜それが画面に反映されるまでのタイムラグ)も長くなりやすい。よりハイパワーGPUのほうがインプットラグも短くなる事実を考えれば、RTX 3070 AMP Holoは“勝ちにつなげるための装備”と考えるのがよいだろう。

 もちろん240Hz〜360Hz辺りの高リフレッシュレート液晶との組み合わせがオススメだ。RTX 3070 AMP Holoなら4K@144Hzの液晶でもそれなりにゲームになるフレームレートが出せる点にも注目したい。ただ3DMarkでも見られたように、GPUメーカー純正仕様のRTX 3070 FEとはほとんど性能差が見られないのが残念なところだ。

 続いては「Apex Legends」のテスト。画質は最高画質設定とし、起動オプションで明示的に「+fps_max unlimited」を追加している。射撃訓練場における一定の動作をしたときのフレームレートを「CapFrameX」で測定した。

Apex Legendsの計測結果

 傾向としてはレインボーシックス シージと同様だが、Apex Legendsは300fpsで頭打ちになるためこのような結果となった。最低fpsはスモークの中に入ったときのような透過処理が多いシーンで現われる。フルHD&144Hz液晶のポテンシャルを常に活かしつつゲームを楽しみたいのであれば、RTX 3070 AMP Holoは盤石の備えと言えるだろう。

 続いては「F1 2020」で試してみよう。画質は“Ultra High”とし、アンチエイリアスは“TAA”もしくは“NVIDIA DLSS”とした。

F1 2020の計測結果

 旧世代GeForceとの性能差は明らかだが、注目したいのはDLSS使用時のパフォーマンスだ。フルHDでは従来のTAA(Temporal Anti-Aliasing)と大差ないが、解像度を上げるほどにDLSSの効果でフレームレートが伸びることが分かる。RTX 2070 SUPER FEでもそれなりにフレームレートを出せるが、より快適なレース体験をしたいならRTX 3070がオススメなのは言うまでもない。

 続いては20年秋冬の注目タイトルの一つ、重量級の「アサシンクリード ヴァルハラ」。画質は“最高”とし、ゲーム内ベンチマーク機能を利用してフレームレートを計測した。

アサシンクリード ヴァルハラの計測結果

 さすが重量級だけあってフルHD&最高設定ではRTX 3070ですら60fps維持が精一杯。だが旧世代GeForceに比べれば明らかにフレームレートが高い。今回の検証には間に合わなかったが、3月以降に提供が予定されているResizable BAR対応のvBIOSを導入すれば、このゲームのフレームレートはさらに伸びることが予想される(Radeon RX 6000シリーズでの検証では、Resizable BARの効果が非常に高いゲームであることが分かっていることからの類推)。

 もう一つ重量級ゲームとして「Horizon Zero Dawn」を試してみよう。画質は“最高画質”とし、ゲーム内ベンチマーク機能を利用してフレームレートを計測した。

Horizon Zero Dawnの計測結果

 傾向としてはアサシンクリード ヴァルハラと同様。ただゲームの設計上、最低fpsがブレやすいため、最低fpsの値は参考値程度として見ていただきたい。RTX 3070であれば4Kでも平均60fpsはなんとか出せる点に注目だ。

 ここからはDXR(DirectX Raytracing)対応ゲームで検証する。まずは同じく最新タイトルの「Call of Duty:Black Ops Cold War」を利用する。画質は最高設定を目指したが、モーションブラーはOFF(筆者の好み)、SSRことスクリーンスペースリフレクションは“低”とした。DXRを使う場合レイトレーシングは3項目とも“ウルトラ設定”とし、さらにDLSS“パフォーマンス”を追加した。グラフ中では“DXR OFF”と表記されたデータは、DXRを使わずDLSS“パフォーマンス”のみ適用したときのフレームレートを示している。

 ここではシングルプレイヤー用キャンペーン“フラクチャー・ジョー”を最初からプレイし、一定地点まで進めたときのフレームレートを「CapFrameX」で測定した。

Call of Duty:Black Ops Cold Warの計測結果

 DXRを使わないのであればGTX 1070 FEでもなんとか遊べる程度には動くが、DXRを使うと一気にフレームレートのハードルが上がる。レイトレーシング関係の設定を最高にするとフレームレートがほぼ半減するので、RTX 3070以上のハイパワーGPUが必要になる。フレームレート重視ならDXROFFで遊ぶとよいだろう。

 続いてはこれもこの秋冬の新作、「ウォッチドッグス レギオン」で検証しよう。APIはDirectX 12とし、画質ならびにレイトレーシングは“最大”とし、DLSSは“高性能”、精細度は“100%”とした。“w/o DXR”表記時のデータはDXRもDLSSも使わずに画質“最大”のみのデータだ。ここではゲーム内ベンチマーク機能を利用してフレームレートを計測した。

ウォッチドッグス レギオンの計測結果

 DXRを使わないときのほうがフレームレートが高くなるのは当たり前だが、4Kになるとわずかに逆転する点に注目したい。DLSSにより描画負荷が下がり、超高負荷環境でフレームレートの向上が期待できるのだ。ただし平均30fps程度だと快適なゲームかと言われるとつらい部分があるが、ロンドン観光くらいはこなせるだろう。

 最後に今シーズン最大の負荷を持つ「サイバーパンク2077」で試してみよう。画質は“レイトレーシング:ウルトラ”または“ウルトラ”(DXR OFF表記時)とし、レイトレーシング:ウルトラ設定ではDLSSは“自動”ではなく“パフォーマンス”を明示的に追加した。群衆密度も最大に設定している。ここでのテストはマップ内の一定のコースを車で移動したときのフレームレートを「CapFrameX」で測定した。

サイバーパンク2077の計測結果

 RTX 3070 AMP HoloとRTX 3070 FEの差はほとんどないが、微妙にRTX 3070 AMP Holoが勝っているのはこれまでの結果と共通。さらに旧世代GeForceとの力の差についても、これまでの結果と同傾向となった。GTX 1070だとDXRを使わなくてもそうとう描画が重くなってしまうが、RTX 3070 AMP HoloにすればフルHDでも60fpsキープができる。ただCyberpunk 2077の描画はシーン中のオブジェクト数に依存するため、群衆の中をかき分けて進むような場合はさらにフレームレートが下がる可能性もある。

高OC設定による消費電力と発熱への影響を見る

 ゲームの検証が一通り済んだところで、RTX 3070 AMP Holoの消費電力や冷却性能をチェックしよう。

 今回消費電力は動作中のビデオカード単体の消費電力(TGP)を、NVIDIAの計測ツール「PCAT」を利用して計測した。このテストにおける“高負荷時”は「サイバーパンク2077」をプレイ状態で10分間放置(フルHD+レイトレーシング:ウルトラ+DLSS“パフォーマンス”)したときとし、平均値と最大値、さらにアイドル状態で10分放置したときの平均値をそれぞれ計測している

TGPの計測結果

 「GPU-Z」などで読み取れるRTX 3070 AMP HoloのTGP(カード全体の消費電力の実測値)を計測するとRTX 3070 AMP Holoが平均228W、RTX 3070 FEが197W。公称のTGP(スペック表記におけるカード全体の消費電力)よりはやや少なく計測されたが、OCされている分の消費電力増加はしっかりと観測された。しかしアイドル時の消費電力にもこれが反映されおり、RTX 3070 AMP HoloのほうがFEよりも約9W高かった。ただゲーム時におけるシステム全体の消費電力(CPUそのほか含む)はRTX 3070 AMP Holoで430〜450Wなので、700Wもあれば十分まかなえるだろう。

RTX 3070 AMP HoloとRTX 3070 FEのTGPの推移

 ゲーム中のTGPの推移をRTX 3070 AMP HoloとFEのみグラフ化してみたが、明らかにRTX 3070 AMP Holoのほうが常に20W程度高い消費電力を示している。ちなみに今回計測した「PCAT」は一般販売されていないツールだが、「GPU-Z」や「HWiNFO」で取得できる「GPU Power」というパラメータを見ればPCATのデータと大差ない(3%程度)TBPを読み取ることができる。

 続いてGPU温度やクロックを見てみよう。「サイバーパンク2077」を30分プレイ状態で放置した際に「HWiNFO」で取得した。室温は約25℃環境、バラック組みの状態で測定している。

GPU温度とGPUクロックの推移

 RTX 3070 AMP HoloのGPU温度はきわめて安定しており、ゲーム中でも70度前後で安定していた。GPUクロックはゲーム開始直後は1,900MHz前後、5分程度経過した後は1,875〜1,890MHzで安定している。この値はRTX 3070 FEのクロック実測値と非常に近いため、これがRTX 3070 AMP HoloがFEに対しベンチマークは性能差がほとんど見られないことの原因と言えそうだ。

高い性能とプレミアム感漂うルックスのよさが魅力の1枚

 以上でRTX 3070 AMP Holoの検証は終了だ。ブーストクロック1,785MHz設定ならではの凄さがなかなか感じにくいのが少々惜しいところではあるのだが、ホログラフィック仕上げのGPUクーラーのデキはやはり素晴らしい。最近は“光らないパーツ”回帰が進んでいるが、RTX 3070 AMP Holoの動作を見てしまうと、もはやただ“光ります”という程度のパーツでは、ユーザーを満足させることはできないのだろうと感じる。最新ゲームを高画質で遊びたい人はもちろんだが、自作PCに“映え”を追加したい人にオススメしたい1枚だ。

[制作協力:ZOTAC]


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