すごいCPUを積んできたVAIO ZのパワーをM1 MacBook Airと比べてみた(ギズモード・ジャパン) – Yahoo!ニュース

『フォートナイト』もできるけど、このしっとりタッチで気持ちいいキーをゲームでヘタらせたく、なーい。
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本日発表された新型ノートPC「VAIO Z(SIGNATURE EDITION)」にはIntelの第11世代モバイル用Core i7 11375Hが搭載されますが、このCPUの素性がちょっとおもしろいのです。
型番末尾のHはハイパフォーマンスを示すものですが、Core i7 11375Hはさらに薄型ゲーミングノートPC用として開発された特別仕様。TDPという、消費電力・発熱量の指標となる項目が35wで最新モバイル用CPUとしては高めです。基本的にはエコ仕様でありながら、アクセル踏み込んでパワーを引き出せる(動作クロックを高められる)カスタムタイプです。
Zen 3世代のAMD Ryzen 9 5980HSとしのぎを削るCPUなのですが、これ。アップルシリコンとも戦う定めとなるはず。だってCore i7 11375Hはゲームだけではなく、クリエイティブ用途でも実力を発揮するCPUですから。
VAIO ZとMacBook Airでレンダリング勝負
そうとなれば、戦ってもらいましょう。用意したのは32GBメモリ搭載版のVAIO Zと、7コアGPU版M1チップ・8GBメモリを搭載したMacBook Airです。Premiere Proを用いた4K 60P 10分動画のレンダリングで競ってもらいましょう。
VAIO Zの最新世代ハイパフォーマンスCPUと、メモリアクセスなどのレスポンスにも優れるMacBook AirのSoC。さあ、どうなるでしょうか。
4K 60P 10分動画のレンダリング終了までにかかった時間は、VAIO Zが9分44秒8。対してMacBook Airが12分53秒46。
この差を大きいとみるか小さいとみるかはみなさま次第。メモリの差がエンコードの差となったかもしれませんが、僕の見解としてはVAIO Zのファンノイズが盛大な音量となったため、TDPを上げクロックにブーストかけたのが結果として現れたのかもしれません。
つまり、冷却ファンを内蔵したMacBook Proであれば差が縮まったのではないかと思えるのです。でもターボブースト時の最大クロックはCore i7 11375Hが5GHz、M1チップは約3.2GHzといわれているので、追い越せはしないかも。
参考値を出すために、ダウンロード型のベンチマークアプリ「Novabench」でもテストをしてみました。
VAIO Z
MacBook Air
トータルスコア
2342
2150
CPUスコア
1333
1155
メモリスコア
324
280
GPUスコア
395
517
ストレージスコア
290
198
意外だ。メモリとストレージのアクセススピードでもVAIO Zが勝っています。Novabenchはメモリ容量・ストレージ容量は計測していない(と思われる)ベンチマークアプリゆえ、VAIO Zの32GBメモリが功を奏したわけではないでしょう。
ともあれ、Core i7 11375Hを積んだVAIO Zのハイパフォーマンスさと、MacBook Airのコストパフォーマンスの高さ、その両方があらわとなった名勝負でした。
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